9月 2018Archive

将棋界のハプニング4選。意外と起きちゃうんですよ、こんなことが。

将棋界のハプニング4選。意外と起きちゃうんですよ、こんなことが。

ここしばらく、将棋のニュースが続きました。

 

三浦九段のカンニング事件が世間を賑わしたあと、颯爽と登場し、デビューから29連勝を達成した藤井七段。

 

そして今度は永世七冠を懸けた、羽生二冠の竜王挑戦。

 

きっと将棋ファンもまだまだ増加中でしょう。しかし、新参の方は昔の面白話を知らないと思いますが、それももったいない。

 

というわけで、将棋界のエピソードとして、いくつかのハプニングをご紹介します。

 

陣屋事件。旅館の対応が悪くて、場所の変更を要求した話

 

1951年、王将戦の第一期が行われました。時の王将は名人でもある木村義雄。

 

そこに挑戦するのは升田幸三でした。升田は現在でも名を知られた棋士で、その独特な戦法は現代でも高く評価されています。

 

羽生善治や谷川浩司なども、指してみたい相手として名をあげています。

 

さてこの升田さん、第一期王将戦では先に4勝を挙げ、王将位の獲得が確実となりました。当時は4勝しても、7番勝負を全てやることになっていたので、その後も対局が続く予定でした。

 

ところが続く第6局。対局場は陣屋という旅館になったのですが、ここでハプニングが発生。

 

訪れた升田を女中達がガン無視。30分ほど待たされたという升田は、怒って別な旅館に泊まってしまいました。

 

そして、旅館を変えなければ対局しない。と、対局拒否。

 

結局調整がつかず、第6局は対局中止という異例の事態になったのです。

 

一年間の出場停止や、王将獲得の白紙など、升田には厳しい処分が降されました。

 

が、騒動が大きくなり、将棋連盟の対応の拙さも指摘されるようになり、事態の収拾は木村名人に託されました。

 

結局、升田も連盟もごめんなさいして終わりにしようと言うことで決着。

 

後に升田は陣屋にもごめんなさいして和解。このときに詠んだ俳句は今も陣屋に飾られています。

 

二歩。初歩的な反則ですが、プロでもやっちゃうんです

 

プロは局面を全部把握してるから、二歩なんかしないと思う人も多いかも知れませんが、そんなことありません。

 

豊川七段、橋本八段など、テレビにも出演された棋士などもやっています。

 

郷田九段などは羽生世代の強豪ですが、それでもやってしまうのが二歩。

 

中には4回の二歩記録を持つ猛者もいます。その名は淡路仁茂九段。ほかの反則も合わせ、7回の反則記録保持者です。

 

生放送中の将棋番組で、まさかの対局者不在

 

ニコニコ動画で放送された、豊島七段と久保九段の対局では、久保九段が開始時刻を勘違いしていたため、じっと身じろぎもせずに待つ豊島七段の模様が見られました。

 

生放送だったため、その一部始終が人の目に触れたことは、将棋界のハプニングエピソードとしても例を見ないのではないでしょうか。

 

第3回電王戦、やねうら王のバージョンアップ事件

 

今では将棋ソフトは一般的ですし、プロの間でも受け入れられてきていますが、まだプロ棋士と将棋ソフトがライバルだった時代があります。

 

プロとソフトが戦うイベントの第3回戦で、こんなエピソードを残しました。

 

そのときのルールでは、「対局予定のプロ棋士に、本番と同じソフトを事前提供して、研究してもらう。以後、本番まで変更しない」と定められていました。

 

ところが、やねうら王というソフトにバグが見つかりました。そのため、対局を予定されていた佐藤紳哉六段の許可の下、バグを修正したバージョンにアップデートしたのです。

 

ここで問題発生。佐藤六段は「バグを直すだけであって、指し手は変わらないと聞いていたのに話が違う」と苦情を申し立てました。

 

明らかに、以前とは指し手も強さも違う。佐藤六段はそれを、悪意をもって騙されたと受け取ったようで、大変ご立腹の様子でした。

 

開発者の弁によれば、「そんなに変わるとは思わなかった」とのことで、嘘をついたつもりはなかったようです。